じぶんに向けてしまいそうな
刃を捨てる。
無駄な自責はしない。
私は今のままでいいのだと、
私は私に、言う。
大太刀を
娘と私に振りかぶって、
娘と私に振り下ろしたこと。
謝罪すらないこと。
振り下ろされて、負った傷はそのままに
それでも彼は謝る言葉もない。
たった一人の暴言
しかも謝罪もないままに
私達が、
自責しなければならない理由がもう、わからないという感じ。
なんだか馬鹿馬鹿しくて
自責、馬鹿馬鹿しくて。
言葉は凶器だ。
消えない傷を、こころに残す。
わからないのだろう、そういうことも。
とにかく
彼がこれっぽっちも引け目も、後悔もないままである以上
私たちも自責する必要は
なにもない。
いま
それだけは確かだ。