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私の心の中にある
私。
暗いコンクリートの一室は
なぜか床が水浸しで
私はなす術もなく
ただべったりと座り込んでいる。
足も、腰も、水がしみ込んで
冷たいままで。
その部屋には誰もいない
けれど
壁には、油絵が何枚か。
彼氏が描かれた絵
子供たちがそれぞれ描かれた絵
私を取り囲むように
壁にかけられている。
立ち上がれば目線の高さにかけられた絵だけれども
私は座り込んだまま
その絵を眺めている。
薄暗い部屋の中
そこだけ、ひまわりのように、明るい色彩。
広く開け放された戸口
その外には燦々と
昼の光 陽の光。
眩しくて
何があるのか ここはどこなのか
それもわからない。
恐れつつ、座りこんだままの私には
出て行く勇気があるはずもない。
水がしみ込んだ服が重い。
立ち上がれる時が来たら
決然と
此処を出て行くだろう
たぶん
いつか
いつの日にかは、
きっと。
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