うつ病が悪化して
就労不可になり
それから私はどんどん世間を狭くして
着るものもどんどん地味になって
気がつけば錆びた人になっていた私。
ここまで来て
生き生きと生きることの素敵さを
眩しく見つめている私がいる。
失ったものを数える気はない。
よその誰かと比べるのは、もうやめた。
だけど
こんな私がいつまで
愛してもらえるのかわからない。
若さときれいさを失っていくのに何の術もなく
かといって、結婚の楔で繋がっていられるわけじゃない。
安定する足場があるわけでない。
この不確かさの中でいつまで持ちこたえていられるのか。
このまま、朽ちていくのか
そんな夜にはまた一夜
眠れぬ夜を紡いでしまう。
あるがままの自分を受け入れて生きることの難しさ。
年を取ることは怖いと思ったことがなかった。
年を重ねた魅力もあるだろう、と。
何も蓄積されるものもなく
ただ年を取っていくだけことに怯えがないとはいえない。
外からの物差しではなく
私が、私を認めていける、
自己肯定できる自信だけが
今は欲しい。